品質管理

品質保証と安全確保への安心感それは認定制度が実現させます!!

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1995年1月17日、近代的大都市を襲った初めての直下型地震である阪神・淡路大震災は、集中的なビルの倒壊、高速道路、鉄道の橋脚崩壊という想像をはるかに超えた被害をもたらしました。そして、これらの倒壊物の中には、明らかに不良施工が原因とされるものがあったのも事実であり、あらためて鉄骨構造に対する「品質保証」と「安全性の確保」が重要であることを一般社会に知らしめる結果となったことであります。全国ビルトH工業会では、こうした品質と安全確保という命題に基づき、第三者認定制度への発展とラベルの貼付を行って、顧客満足度の追求に尽力を注いでおります。

【溶接H形鋼製作工場認定制度】


書類審査風景


工場審査では厳格に製品をチェック

審査・認定機関
国土交通大臣指定性能評価機関
株式会社日本鉄骨評価センター
認定委員会
委員長
甲津 功夫(大阪大学名誉教授)
副委員長
橋本 健一(北海道科学大学名誉教授)
委員
小南 忠義(株式会社日本鉄骨評価センター 会長)
田渕 基嗣(神戸大学名誉教授)
外園 秋一郎(全国ビルトH工業会 認定推進委員会委員長)
穂積 秀雄(新潟工科大学名誉教授)
松下 眞治(株式会社日本鉄骨評価センター 代表取締役)
審査
評価センターの性能評価を担当する評価員及び認定委員会が認める専門家から選出された2名の審査員が認定基準に基づき書類審査及び工場審査を公正・厳正に行います。


自主認定から第3者認定へ

当工業会では、溶接H形鋼が日本鉄骨評価センターの第3者認定へ移行したことを受けて、認定制度、取得認定工場のPR強化や顧客への、特に品質面での信頼性を高めるために、さまざまな事業を展開してまいりました。
その具体策の一つとして、日本鉄骨評価センターから承認を受けた「認定ラベル」を製品に貼付することによって、その信頼度をより高め、当会の平成15年7月からスタートさせております。
当認定制度では、溶接H形鋼を製造する工場に対する評価、というのが趣旨であり、その当該工場から出荷された製品に対しては、これまでなんら社会的な評価を得られるまでの施策を講じてこなかったという当工業会としての反省と製品に対する責務から、日本鉄骨評価センターと協議のもと、認定取得工場は、ラベルを必ず製品または関係書類等へ貼付することとなりました。「例えば、この貼付が将来的には顧客の皆様への信頼度を高め、業界全体として品質保証ネットワーク、としての機能をもたせることができれば」と当工業会では考えております。
この認定ラベルは、認定工場でかつ当工業会の会員でなければ貼付できないことになっております。「製造物責任法(PL法)という法律があるが、考え方はBH製品についても一緒で、その製品がどのような工場から出荷されたのか、それを知る手法としてラベル貼付というのは有効な手段の一つと考えています。ラベルは責任の所在を明確に致します。会員の皆様にはぜひラベルを貼付して頂き、顧客へ責任の所在を明らかにするとともに顧客の信頼度をより高めてもらいたい。」と審査・認定機関(小南忠義・日本鉄骨評価センター社長)が述べています。
当工業会も、そうした評価に基づいて、今後もラベルを貼付し、中間検査パトロールの実施と合わせて、より良い事業を展開して参りたいと考えておりますので、今後ともご支援のほどをよろしくお願い致します。

品質保証の流れ

申請→書類審査→工場審査→審査委員会→認定→ラベル貼付

BH製作の流れ

  1. 1. 材料切断フレームプレーナー→NC切断機→アイトレーサー
  2. 2. ウェブ開先加工(必要な場合のみ)専用開先加工機→ポータブル切断機
  3. 3. T型に組立組立専用機

  4. 4. H型に組立組立専用機
  5. 5. サブマージアーク溶接SAW溶接機
  6. 6. 機械矯正ローラー矯正機→カサ折れ→横押しプレス→横曲がり

  7. 7. エンドタブ切断ポータブル切断機→バンドソー
  8. 8. 加熱矯正必要に応じて
  9. 9. 仕上げエンドタブ処理→補修溶接

  10. 10. 検査
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